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スケール感

fピアスある生徒が、独り言をつぶやいた。
「大きい石でよかった。もっとちっちゃい石枠ならもっとずれてるように感じるから」と。
その時その生徒さんは、石枠と透かし部分と底板のロー付けに苦労していて、最後には何とかくっついたけれど、0.2~3mm程度、石枠の中心と底板がずれてしまったのだ。

まあまあそんなのは、もともと余裕をみて作っている分には後から十分修正可能な範囲で。
彼女は、私の指示に対して、彼女の美意識に対して、「ずれている」から残念なのである。
なぜならその時点では、生徒さんは完成像を知らないし、おぼろげにしか描けないから、最小公倍数的な作業を、講師達の言葉や数値から割り出していくしかないからだ。作業の「意味」を消化しきれぬまま、作業に飛び込む。
(もちろん、これが、トレーニングなんです。ある意味わざと、です。)



前「多分、小さい枠にすれば、小さいなりのスケールで作業するからたとえずれがどうあれ、大きい枠の『ずれ』と同じように感じるんじゃないでしょうか」と、その時は、ただ素直に思ったことを答えた。

その後、もちろんその方の石枠はきちんと修正されて、完成を待っている。




裏上半期最後の一日は、自分の中では(ここポイント 笑)超高速で流れていった。
朝レッスンしつつ、キャストして、届いたパーツを使ってピアス作成→完成→納品。(一番上の画像)その後はレッスンしつつ、ネット関係整理。(更新まではできませんでした。すみません・・・)
その後キャスト上がりのペンダントトップの仕上げをする。(写真二番目以降)




透かし部分思い返すと私は本当に、いろいろな失敗を今に至るまでにこの加工場でおかして来てて、今思えば自分でも「・・・アホ?」としか思いようのないこともたびたびしでかして、師匠にお叱りをうけていた。

とくに、キャスト(鋳造)機器周辺には弱くって、とっさの時に対応でききれなかったことも何回かあった。



透かしまあ、それでも自分ひとりで考えてやり遂げた事に関しては、たとえ失敗しても師匠は寛大だったと思う。
問題は、師匠の「これは分かるやろう」のレベルと、私のレベルが全然違っていた、というところで、そのレベル差の未確認なグレーなところで、失敗ばっかりやらかしてきたのである。私は例えば「このボタンを押せ」といわれれば、押せない状況がやってきてはじめて慌てふためく。
そのボタンが何に繋がっているのかをそれまでに一度も理解しようとしなかったから。
視野=スケール感が狭かった。



現在は、お叱りを受けることも少なくなった。
自分ひとりでやらなあかんと、本気で思ったら、意外となんとかなるもんである。
その時に、自分を含む周りの世界のスケールに、ようやく自分が追いついた事を実感したりもする。
その時の失敗のスケール(許容範囲)がわかるようになっただけかもしれないけど。


ハートやっぱり世の中は甘くない。
「言われた事をやる」だけではうまくいかないようにできている。
今でも私は、今の自分の手に負える事だけに逃げていて、それより大きなスケールになると、とたんに何からやったらいいか、何を起点に考えたらいいか、わからなくなる。


だけど最近は、そのわからなささも面白いと感じる自分もいてて、
そうそう、理解しようと勤めればいいんだ、とか、
どうやって攻略しようとか、そんなこと考えながら、おおきい事や、小さいものに、それなりのスケールで考えるのがとても楽しい。

そんな事を考えつつ、作業を終わりました。(多分CD6回転分ぐらい)

彫金教室・工具のお店・天使の輪・デザインスタジオ「エンジェルリング」は、今日25日から月末30日までお休みに入ります。
7月からまた、よろしくお願いいたします。

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